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坂村真民さんの詩集と随筆集

坂村真民さんを紹介いたします。
相田みつをさんと同じ頃知った詩人です。

念ずれば花ひらく

詩集 念ずれば花ひらく
詩集・随筆集出版社:サンマーク出版

「二度とない人生だから」
  二度とない人生だから
  一輪の花にも
  無限の愛を
  そそいでゆこう・・・・
  二度とない人生だから
  つゆくさのつゆにも
  めぐりあいのふしぎを思い
  足をとどめてみつめてゆこう
  
  
「生きてゆく力がなくなるとき」
  死のうと思う日はないが
  生きてゆく力がなくなることがある
  そんなときお寺を訪ね
  わたしひとり
  佛陀の前に坐ってくる
  力わき明日を思うこころが
  出てくるまで坐ってくる


中日新聞の記事から、詩人坂村真民さんを紹介します。
「中日春秋」

昨日、訃(ふ)報に接した。仏の道に根ざした多くの作品を長年紡ぎ続けた詩人の坂村(さかむら)真民(しんみん)さん。九十七歳だった。この詩を思い出す人も多いだろう。

「念ずれば花 ひらく」

苦しいとき
母がいつも口にしていた
このことばを
わたしもいつのころからか
となえるようになった
そうしてそのたび
わたしの花がふしぎと
ひとつひとつ
ひらいていった


熊本県出身で三重県の神宮皇学館(現皇学館大学)を卒業し、愛媛県で教員を務めた。軍隊に召集されて死を覚悟し、眼病で休職したり内臓疾患で死線をさまよったりしたことも。いくたの試練から「念ずれば花ひらく」のありがたさが分かるようになったという(『念ずれば花ひらく』)
母は三十六歳で夫を亡くし、苦労して五人の子を育てた。貧しくとも貧乏くさいことは言わず、人らしく生きることを欲した。そんな母の「念ずれ ば」の願いを詩の骨髄として励んだそうだ。居を「タンポポ堂」と名づけたのは、「念ずれば」の真言をタンポポの種のように飛ばして、幸せの花を咲かせてもらいたいからと風に吹かれたタンポポの種のように、その詩は多くの人の心に舞い降りた。詩碑が各地に建立され、教科書でも紹介された。

尊いのは
頭でなく
手でなく
足の裏である
一生人に知られず
一生きたない処(ところ)と接し
黙々として
その努めを果(はた)してゆく


「尊いのは足の裏である」も、今の世が忘れたような貴さをうたう真民さんが残した詩と母の心。厳しい冬でも優しく強く咲く花を見る思いがして、励まされる。
(2006.12.15中日新聞)
心が優しくなる詩集です・・・・・
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