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長屋王残照記

涙なくして読めません! 悲劇の王・長屋王の人生をつづった作品


長屋王残照記
著者:里中 満智子
出版社:中央公論社


長屋王といえば「天上の虹」でも容姿端麗で仕事もできるイケメンとして登場する高市皇子の息子。藤原氏によって謀反の疑いをかけられて闇に葬られた人物です。この作品の中で長屋王は、権力を狙う藤原4兄弟によって徐々に追い詰められていくのですが、そこには彼の清廉潔癖すぎる性格が災いしています。

やっていることは間違っていないんだけど「そんなきれい事ばっかり言っててもね〜…」って人、みなさんの周りにもいるのではないでしょうか。長屋はそんな人柄で描かれています。そう思うと、やっぱり政治というのは腹黒いやつにしかできないことなのかしらねぇ。

長屋王を死に追い込んだ藤原4兄弟はほどなくしてはやり病でバタバタと病死。歴史に「たられば」はないと承知で考えてしまうのは、この4兄弟がもう少し早く亡くなっていたら…、長屋王の変が起きなければ…。その後に訪れる平安時代の藤原一族の栄華もなければ、平安時代の文化も変わったものになっていて、いま描いているこの「かな文字」もなかったかも!

ともあれ、長屋王とその一族の死を思うと涙なしに読めない作品です。お読みになるときはハンカチ必須ですっ。

(レポート:えつこ)
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