わたしと小鳥とすずと

金子みすゞ童謡集
わたしと小鳥とすずと



ちょっと素敵な詩集があります。
心が疲れたとき、ふと思い出して
読んでみてください。

星とたんぽぽ

青いお空のそこふかく、
海の小石のそのやうに、
夜がくるまでしずんでる、
昼のお星はめにみえぬ。
  見えぬけれどもあるんだよ、
  見えぬものでもあるんだよ。

ちっててすがれたたんぽぽの、
かわらのすきに、だァまって、
春のくるまでかくれてる、
つよいその根はめにみえぬ。
  見えぬけれどもあるんだよ、
  見えぬものでもあるんだよ。   

金子みすゞの童謡は金子みすゞのいのりの詩だったのです。
タイトルの「わたしと小鳥とすずと」を一度しずかに読んでみてください。

わたしと小鳥とすずと

わたしが両手をひろげても、
お空はちっともとべないが、
とべる小鳥はわたしのように、
地面をはやくは走れない。

わたしがからだをゆすっても、
きれいな音はでないけど、
あの鳴るすずはわたしのように
たくさんなうたは知らないよ。

すずと、小鳥と、それからわたし、
みんなちがって、みんないい。

金子みすヾ/本名金子テル

明治36年(1903年)山口県大津郡仙崎村(今の長門市)
に生まれる。
大正末期、すぐれた作品を発表し、西條八十に
『若き童謡詩人の巨星』とまで称賛されながら、
昭和5年(1930年)26歳の若さで世を去った。
没後その作品は散逸し、幻の童謡詩人と語り継がれるばかり
となったが、童謡詩人・矢崎節夫の長年の努力により
遺稿集が見つかり、出版された。
その優しさに貫かれた詩句の数々は、今確実に人々の心に
広がり始めている。

酒井大岳著『金子みすヾの詩を生きる』から

| その他 | 20:07 | - | - | - | - |

宮沢賢治「銀河鉄道の夜」を読む

「銀河鉄道の夜」をより深く読みたい方に

宮沢賢治「銀河鉄道の夜」を読む
西田 良子:編著
出版社:創元社

宮沢賢治の作品は、「銀河鉄道の夜」をはじめ素敵な童話がたくさん
あります。
私もこの「銀河鉄道の夜」を何度となく読み、読むたびに感動を覚えその深さに、のめり込んでいきました。
賢治のふるさとを何度か訪ねても行きました。
花巻、盛岡、そして小岩井牧場・・・・賢治の言うイーハトーボはどこにあるのだろう・・・なかなか出会うことはできせんでした。
以前、南無の会に分銅 惇作先生がお話に来てくださり、先生の東北なまりで、賢治の詩を朗読していただきそのとき初めて、今まで何度読んでも解らなかった賢治の詩が体の中にすーと入りこんできた事が思い出されます。
先生のお話を聞いてから作品の読み方が、変わってきました。

この本は、銀河鉄道の夜の第1稿から第4稿が同ページにまとめて載っていて、銀河鉄道の夜がどのように改訂されていったのかが、とてもよくわかる本です。
銀河鉄道をじっくり読んでみたいと思う人にお勧めの一冊です。
(大学・学院における宮沢賢治の講義や演習、および研究会のテキストとして編集されたものです。)

(レビュー:しんいち)
| その他 | 18:17 | - | - | - | - |

宮沢賢治 星の図誌

星の図誌
著者:斎藤文一
写真:藤井旭
出版社:平凡社

宮沢賢治は、いったいどういう星座を見ていたのだろう?
賢治の作品の中に素敵な星の写真がちりばめられた絵本のような本です。
いろいろな星座や天体の詳しい説明もあり、天体写真集としての楽しみもあります。
| その他 | 18:14 | - | - | - | - |

宮沢賢治入門

宮沢賢治入門
分銅 惇作、栗原 敦編
出版社:筑摩書房

目次
1 イーハトーブの世界―初期の童話と自然観
2 修羅のなみだ―詩的出発と心象スケッチ
3 幻想と現実のはざまで―中期の童話と生命観
4 農に生きる―詩風の展開と羅須地人協会
5 銀河系のかなたへ―後期の童話と宇宙観
6 「雨ニモマケズ」の周辺―晩年の詩境とデクノボー精神
7 詩と真実の記録―生活と思索の軌跡
この本は、エッセンスを通して、賢治文学の多面性に触れ、本質に迫ることができる入門書です。

(レビュー:しんいち)
| その他 | 18:12 | - | - | - | - |

坂村真民さんの詩集と随筆集

坂村真民さんを紹介いたします。
相田みつをさんと同じ頃知った詩人です。

念ずれば花ひらく

詩集 念ずれば花ひらく
詩集・随筆集出版社:サンマーク出版

「二度とない人生だから」
  二度とない人生だから
  一輪の花にも
  無限の愛を
  そそいでゆこう・・・・
  二度とない人生だから
  つゆくさのつゆにも
  めぐりあいのふしぎを思い
  足をとどめてみつめてゆこう
  
  
「生きてゆく力がなくなるとき」
  死のうと思う日はないが
  生きてゆく力がなくなることがある
  そんなときお寺を訪ね
  わたしひとり
  佛陀の前に坐ってくる
  力わき明日を思うこころが
  出てくるまで坐ってくる


中日新聞の記事から、詩人坂村真民さんを紹介します。
「中日春秋」

昨日、訃(ふ)報に接した。仏の道に根ざした多くの作品を長年紡ぎ続けた詩人の坂村(さかむら)真民(しんみん)さん。九十七歳だった。この詩を思い出す人も多いだろう。

「念ずれば花 ひらく」

苦しいとき
母がいつも口にしていた
このことばを
わたしもいつのころからか
となえるようになった
そうしてそのたび
わたしの花がふしぎと
ひとつひとつ
ひらいていった


熊本県出身で三重県の神宮皇学館(現皇学館大学)を卒業し、愛媛県で教員を務めた。軍隊に召集されて死を覚悟し、眼病で休職したり内臓疾患で死線をさまよったりしたことも。いくたの試練から「念ずれば花ひらく」のありがたさが分かるようになったという(『念ずれば花ひらく』)
母は三十六歳で夫を亡くし、苦労して五人の子を育てた。貧しくとも貧乏くさいことは言わず、人らしく生きることを欲した。そんな母の「念ずれ ば」の願いを詩の骨髄として励んだそうだ。居を「タンポポ堂」と名づけたのは、「念ずれば」の真言をタンポポの種のように飛ばして、幸せの花を咲かせてもらいたいからと風に吹かれたタンポポの種のように、その詩は多くの人の心に舞い降りた。詩碑が各地に建立され、教科書でも紹介された。

尊いのは
頭でなく
手でなく
足の裏である
一生人に知られず
一生きたない処(ところ)と接し
黙々として
その努めを果(はた)してゆく


「尊いのは足の裏である」も、今の世が忘れたような貴さをうたう真民さんが残した詩と母の心。厳しい冬でも優しく強く咲く花を見る思いがして、励まされる。
(2006.12.15中日新聞)
心が優しくなる詩集です・・・・・
| その他 | 12:13 | - | - | - | - |

永遠のなかに生きる

柳澤桂子さんのエッセイ

永遠のなかに生きる
著者:柳澤桂子
出版社:集英社

「いのちの日記」のあと、経歴以外の発表してきた物、エッセイなどをまとめた本です。
生命科学の視点からの“いのち”を考えています。
福井爽人さんの挿画もすてきです。


著者略歴
1938年東京生まれ。60年お茶の水女子大学理学部を卒業し、アメリカに留学。分子生物学の勃興期に立ち会う。63年コロンビア大学大学院を修了。慶應義塾大学医学部助手を経て、三菱化成生命科学研究所主任研究員として、ハツカネズミの先天性異常の研究を始める。30代より激しい痛みと全身のしびれを伴う原因不明の病に苦しみ、83年に同研究所を退職。病床で多数の科学エッセーを執筆。99年、クスリの新しい処方により奇跡的な回復をとげる。主な著書に 「二重らせんの私」「お母さんが話してくれた生命の歴史」「遺伝子医療への警告」「癒されて生きる」「卵が私になるまで」「われわれはなぜ死ぬのか」「生と死が創るもの」「ふたたびの生」「生命の不思議」ほか。

(レビュー:しんいち)
| その他 | 11:58 | - | - | - | - |

雨の日には雨の中を 風の日には風の中を

相田みつをさん ブレイク前夜の貴重な一冊

相田みつを「雨の日には雨の中を 風の日には風の中を」
著者:相田みつを

この本は、出版社から出された本ではありません。
京都の小さなみやげ物屋さんで見つけた“生きていてよかった”の一枚の色紙がご縁で、ある建設会社の社長さんと相田さんとの交流が始まり、会社の創立記念誌として発行されたものです。(現在は絶版です)
私は、この本のことを新聞記事で知り師匠である日蓮宗のお坊さんに聞いたところ、「相田
さんは、私の師匠だ」とのことで本を分けてもらいました。
まだ、相田さんの本がいろんな出版社から出されベストセラーになる前のことです。

著者略歴
大正13年  栃木県足利市に生まれる
昭和17年  栃木県立足利中学校(旧制)卒
同年、曹洞宗高福寺の禅僧・故武井哲応老師に出会い、在家のまま師事し
仏法を学ぶ
昭和59年  「にんげんだもの」を出版、のちにミリオンセラーに
昭和62年  「おかげさん」出版
平成 3年  「いのちいっぱい」出版
同年12月17日逝去 享年67歳        

かんたんで、やさしいことばで、やわらかい字で・・・・
それでいてこころをゆさぶる言葉・・・・
このひともじに、感動し、勇気づけられ、こころなごみました・・・・

美しいものを
美しいと思える
あなたのこころが
うつくしい


(レビュー:しんいち)
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