
2009.07.19 Sunday
古代史の思いがけない真実
法隆寺の謎を解く 武澤秀一著 ちくま新書

法隆寺はなぜ、誰によって、どうして建てられたか。
法隆寺は信仰の対象であるにとどまらず、
つねに議論の的となってきました。
謎が謎を生み自己増殖してゆく面もあります。
それだけ法隆寺は、わたしたちにとって大切な存在なのであり、
ここに日本文化の原点がひそんでいることをだれしも感じ
取ってきたのです。
法隆寺は世界最古の木造建築として"世界遺産"に指定されて
います。
しかし実は、私たちが目にしている法隆寺は七世紀後半から
八世紀初めにかけて「再建」されたものであり、
そうしたことがわかったのは一九三九年になってからの
ことにすぎません。
しかも聖徳太子による創建から「再建」達成までの百年間は、
仏教の日本化と並行して、古代王朝の内部で激しい権力闘争が
起こった時期でもありました。
仏教やヒンズー教などのインドの宗教建築を踏査してきた著者が、
回廊の構造や伽藍の配置などから古代世界を読み解く、
空間的な出来事による「日本」発見の書です。

法隆寺はなぜ、誰によって、どうして建てられたか。
法隆寺は信仰の対象であるにとどまらず、
つねに議論の的となってきました。
謎が謎を生み自己増殖してゆく面もあります。
それだけ法隆寺は、わたしたちにとって大切な存在なのであり、
ここに日本文化の原点がひそんでいることをだれしも感じ
取ってきたのです。
法隆寺は世界最古の木造建築として"世界遺産"に指定されて
います。
しかし実は、私たちが目にしている法隆寺は七世紀後半から
八世紀初めにかけて「再建」されたものであり、
そうしたことがわかったのは一九三九年になってからの
ことにすぎません。
しかも聖徳太子による創建から「再建」達成までの百年間は、
仏教の日本化と並行して、古代王朝の内部で激しい権力闘争が
起こった時期でもありました。
仏教やヒンズー教などのインドの宗教建築を踏査してきた著者が、
回廊の構造や伽藍の配置などから古代世界を読み解く、
空間的な出来事による「日本」発見の書です。
